大人の恋は波乱だらけ!?
越えられない壁
「【恋した悪魔2~サヨナラの口付け~】のシナリオの出来に社長たちが大満足しているらしいね!」
「さすが葉月ちゃん!
葉月ちゃんが来てからゲームの売り上げが急上昇してるもんなー。
彼女が作れば間違いがないって言われているらしいぜ!」
オフィスでパソコンと向き合っていれば、同じ部署の人たちの視線が私に向いているのが分かる。
悪口ではないけど、ヒソヒソと話されると居心地が良いものではない。
社長から新しいゲームを作る様に言われてから2週間と少しが経った。
女子高校生向けのゲームという事もあり、続編の物語を考えるのは楽しくてあっという間に完成まで至っていた。
まあ元々、【恋した悪魔】は私が書いた小説を元にして作ったものだからアイディアには困らなかったし。
サウンドとかキャラクターデザインとかは私が直接やる訳じゃないけど、“監修”という役割が残っている。
今回は続編という事もあり新キャラ以外は第1弾のデータがあるから比較的に楽だと社員が話していた。
だから【恋した悪魔】についてはもう心配する必要はないだろう。
でも問題なのは……。
「桜木!
どうだ【大人の恋愛】ゲームのアイディアは浮かんだか?」
「た……高梨部長……」
「うわぁ!?
なんだそのクマ!もしかして寝てないのか?」
笑顔で私の背中を叩いた高梨部長は驚きのあまり2,3歩後ずさっていく。
それもそのはず。
今の私の顔はいつもより更に酷いと思うから。
「さすが葉月ちゃん!
葉月ちゃんが来てからゲームの売り上げが急上昇してるもんなー。
彼女が作れば間違いがないって言われているらしいぜ!」
オフィスでパソコンと向き合っていれば、同じ部署の人たちの視線が私に向いているのが分かる。
悪口ではないけど、ヒソヒソと話されると居心地が良いものではない。
社長から新しいゲームを作る様に言われてから2週間と少しが経った。
女子高校生向けのゲームという事もあり、続編の物語を考えるのは楽しくてあっという間に完成まで至っていた。
まあ元々、【恋した悪魔】は私が書いた小説を元にして作ったものだからアイディアには困らなかったし。
サウンドとかキャラクターデザインとかは私が直接やる訳じゃないけど、“監修”という役割が残っている。
今回は続編という事もあり新キャラ以外は第1弾のデータがあるから比較的に楽だと社員が話していた。
だから【恋した悪魔】についてはもう心配する必要はないだろう。
でも問題なのは……。
「桜木!
どうだ【大人の恋愛】ゲームのアイディアは浮かんだか?」
「た……高梨部長……」
「うわぁ!?
なんだそのクマ!もしかして寝てないのか?」
笑顔で私の背中を叩いた高梨部長は驚きのあまり2,3歩後ずさっていく。
それもそのはず。
今の私の顔はいつもより更に酷いと思うから。