大人の恋は波乱だらけ!?
「……可愛すぎだ、バカ」

「何ですかそれ!」

「……愛してる」

「え……んっ!?」


ふいに振り上げた手を掴まれそのまま引き寄せられる。

柔らかな唇が私の唇に触れている。
大好きな昴さんの、懐かしい温もりが私を優しく包み込んでいる。

もう2度と……2度と触れる事が出来ないと思っていたのに……。


「しょっぱ……泣くなよ」

「だ、だって……」


泣きじゃくる私の目元を少し乱暴に拭うと昴さんは上着のポケットから何かを取り出して私の膝の上に置いた。


「これやるから笑えよ」

「笑えって……物でつられる訳ないじゃないですか!
何ですかこれは?本……?」

「俺が書いた小説」


彼の言葉にフリーズした様に頭が固まる。
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