大人の恋は波乱だらけ!?
「そう言えばお前、仕事で悩んでるらしいな」
「え?」
「明美が言ってたけどよ、なんだ?【大人の恋愛ゲーム】?だっけ?
それのシナリオで行き詰ってるって」
友輝の言葉に『ああ』と話し出そうとすれば、さっきまで酔い潰れていたはずの明美がムクリと体を起こす。
「葉月に大人の恋愛を任せるなんて社長も面白いよねー!
大人の恋愛の“お”の字もないのに!」
「うるさいなー!
どうせ子供の恋愛しか経験していませんよーだ」
酔っ払いの明美の話を聞き流しながらベーと舌を出す。
明美の言う事が事実すぎてあまり強く言い返せないのは悔しい。
そう思いながら軽く睨んでいれば能天気な声が聞こえてくる。
「だったら~大人の恋をすればいいじゃない~!
うーんと年上の人と付き合ってさー!」
「はい?
そんな簡単に言わないでよ……ってまた寝たし……」
好き勝手に自分の言いたい事だけ言い終えると明美はまたもや机に俯せていた。
タメ息交じりに前を向けばさっきまで黙っていた友輝と目が合ってしまう。
「友輝?」
「もしかしたらお前の力になってくれる人がいるかもしれねぇ。
……会って見るか……?」
「えっ……」
予想外な展開に私は目を丸める事しか出来なかった。
「実はこの前な俺が働いている出版社に小説を持ち込んで来た男の人がいるんだけどよ!
その人が滅茶苦茶いい人でさ!!」
「え……」
「何でそんなに驚いた顔してるんだよ?」
私が驚くのも無理はないだろう。
だって友輝は人を悪くいう事はないけど、それと同じくらい人を褒める事も無いのだ。
そんな彼がこんな素敵な笑顔を浮かべてまで褒める人って一体……。
純粋な興味が私を取り巻いていく。
「え?」
「明美が言ってたけどよ、なんだ?【大人の恋愛ゲーム】?だっけ?
それのシナリオで行き詰ってるって」
友輝の言葉に『ああ』と話し出そうとすれば、さっきまで酔い潰れていたはずの明美がムクリと体を起こす。
「葉月に大人の恋愛を任せるなんて社長も面白いよねー!
大人の恋愛の“お”の字もないのに!」
「うるさいなー!
どうせ子供の恋愛しか経験していませんよーだ」
酔っ払いの明美の話を聞き流しながらベーと舌を出す。
明美の言う事が事実すぎてあまり強く言い返せないのは悔しい。
そう思いながら軽く睨んでいれば能天気な声が聞こえてくる。
「だったら~大人の恋をすればいいじゃない~!
うーんと年上の人と付き合ってさー!」
「はい?
そんな簡単に言わないでよ……ってまた寝たし……」
好き勝手に自分の言いたい事だけ言い終えると明美はまたもや机に俯せていた。
タメ息交じりに前を向けばさっきまで黙っていた友輝と目が合ってしまう。
「友輝?」
「もしかしたらお前の力になってくれる人がいるかもしれねぇ。
……会って見るか……?」
「えっ……」
予想外な展開に私は目を丸める事しか出来なかった。
「実はこの前な俺が働いている出版社に小説を持ち込んで来た男の人がいるんだけどよ!
その人が滅茶苦茶いい人でさ!!」
「え……」
「何でそんなに驚いた顔してるんだよ?」
私が驚くのも無理はないだろう。
だって友輝は人を悪くいう事はないけど、それと同じくらい人を褒める事も無いのだ。
そんな彼がこんな素敵な笑顔を浮かべてまで褒める人って一体……。
純粋な興味が私を取り巻いていく。