私と流れ星の彼




今日も私は、夜道をゆっくりと歩いていく。

流星くんとすれ違う、ほんの1秒を楽しみに。

ほら、遠くから自転車のライトが光ってくる。

彼とすれ違う瞬間、心臓がドキッと音を立てた。

背後で、自転車がキュッと音を立てて止まる。

「早くかえれよ、バカ」

それは、聞き覚えのある低い声。

「え……?」


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