冷徹上司は大家さん!?
 浅野課長は片方の口の端だけ上げて笑うと、コンビニの袋を手に会社へと戻って行った。

 今は春物の商品の売り上げ状況をチェックして次に出る商品を見直しているところだろうし、きっと外に食べに行く余裕がないくらい忙しいんだろう。

 来週から私もその商品企画課の一員になるんだ。


「よし、がんばろ!」


 私は気合を入れなおして、まずはお昼ご飯を選ぶことに集中した。
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