冷徹上司は大家さん!?
「だ、大丈夫? 女性ホルモン足りてないの?」

「きっと最近働きすぎだからよ。甘いものでも食べて回復しなさい! すみません、極旨プリン4つ」

「ちゃっかり自分も食べるのね……」


 忙しく動く3人についていけずにいると、朝比奈さんが姿勢を正してもう一度私に聞き返した。


「ねえ、なんで恋愛お休み期間なんて決めたの?」

「えっと……私たぶん、恋愛に向いてないんです」

「と、言うと?」


 明菜も私の顔を覗き込んで聞き返す。


「私、男の人と付き合っても結局一人の時間が一番しっくりくるんです。それで、結局向こうに愛想つかされて振られて。もう、なんか面倒くさいなって……」

「あのね、一花ちゃん」


 私が言い終わる前に、優香さんが言葉を遮った。


「それ、自分で自分に言い訳してるんだって気づいてる?」



 ……え?
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