貴方を好きで何が悪い!
私は、先生に呼ばれていたのでその用事を済ませると、カバンを取りに教室に戻った。その時に起こった出来事。
通りかかった廊下に微かに聞こえた蓮くんの声をたどっていくと、校庭側のパンジーの花壇がみえる窓の近くで蓮くんと知らない女の子が重い空気で話をしていた。
「中野君、私、中野君の事が好きです。大好きなんです!」私はその声に聞き覚えがなかった。いつも四人でいたのにその声を知らないということに少し不思議に思った。
蓮くんはすっごくびっくりした声で
「はい?・・・」
「私と付き合って下さい」その言葉に蓮くんは
「ああ・・・・・・・・・うん」

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