大好きと言わせて!
Ⅲ
次の日
私の大学で他会社との合同セミナーが行われるため、早朝に準備をしていた。
茜と美里とさやと私は、来賓の方の控え室のセッティングと案内を任されていた。
私とさやはもうすぐ来る来賓の方へのコーヒーを入れていた。
「なんかさー、こーやってコーヒー入れてるとさー、OLになったみたいじゃない?私達。」
さやはそう言いながら、コーヒーをのむ。
「ちょ、さやそれ自分用だったの?」
「んー、味見。苦くてとても美味しくないです!」
「それ、味見ってゆうのかな、、。」
それぞれ淹れたてのコーヒーを持って二人で来賓のところへ向かう。
来賓室の前まで来て、来賓名に目が行く。
"大次春樹様"
見覚えのある、そこに大きく書かれた文字を見てフリーズする。
え…………っ、、と?
あれ?は?
ま、ま、ま、まさか、え、そんなはずない。だって、だって今日のセミナーは確か、セミナーの題目は、、
……きのう、あいつと別れる帰り際、微かに聞こえた気がしたあいつの声。
"また明日な"
って、まさかこれのこと?!
「じょ、冗談きついって……。」
「あれ?なつきどうしたの??入んないの?」
「入れないの。」