大好きと言わせて!
車を飛ばして着いた先は、某ハイブランドのセレクトショップ。
迷いなく店に入り、すぐに店員に声をかけられる。
「大次様ですね。お待ちしておりました。」
丁寧な店員の対応も、半分スルーしながらツカツカとはいる。
そして、案内されたフィッテングルームの前まで来て、カーテンにてをかけた。
うっすら聞こえてくる声。
「ちょ、、おにいさん???ちかっ!!」
「お兄さんじゃない。」
「僕の名前は……。」
そこでカーテンを勢いよく開ける。
「おい。お前昼間っから女口説いてんな、国彦。」
嫌だった。
国彦の口から、名前を言うのが。
言ってしまったら次からあいつは国彦のこと名前で呼ぶかもしれないだろ。
俺なんかまだ、、、。