大好きと言わせて!
「ごめんなさっ、い、ひとりでべらべらっ、しゃべっちゃっ。」
話し出したら、案外止まんなくて。
話したってどうせ、叶うわけないのに。
なのに、なんで自分を正当化して
こんなことしか言えないんだろう。
何で私こんなに。
「あぁっ、、あうっ、ううえっ、えぐっ。えぐっ。」
少し心配そうな顔で、大次さんがハンカチを差し出す。
「そんなに泣くな。」
心配そうな顔で、私を覗く貴方。
やめてよ。そんなの。ずるいよ。
もう、止めたくない。
って。
思っちゃうじゃないか。
「好き。」
「……は?」
「ごめんなさっ、好きっ、。」
もう目はそらさない。
まっすぐにあなたを見よう。
後戻りは、もうできなくなっちゃったから。
「……あああぁー!!!うあぁー!!!」
久しぶりに子供みたいに泣いたら何だかスッキリした。
大次さんは、なにも言わずにただ、頭を撫でてくれていたみたいだけど。
最後に、ヒミツっていってたの聞こえたよ。
貴方は本当に、どこまでもずるい人だから。私を傷つけてくれない。
私を傷つけて、手放してくれない。
だから私も、また貴方に話しかけてしまうのだろう。
ああ私、
何で、こんなに大次さんが好きで、仕方ないのかな。
こんなに
近いのに、とっても遠い人のこと。