大好きと言わせて!

「ごめんなさっ、い、ひとりでべらべらっ、しゃべっちゃっ。」


話し出したら、案外止まんなくて。


話したってどうせ、叶うわけないのに。


なのに、なんで自分を正当化して


こんなことしか言えないんだろう。



何で私こんなに。



「あぁっ、、あうっ、ううえっ、えぐっ。えぐっ。」



少し心配そうな顔で、大次さんがハンカチを差し出す。


「そんなに泣くな。」


心配そうな顔で、私を覗く貴方。
やめてよ。そんなの。ずるいよ。



もう、止めたくない。

って。

思っちゃうじゃないか。




「好き。」




「……は?」




「ごめんなさっ、好きっ、。」

もう目はそらさない。
まっすぐにあなたを見よう。

後戻りは、もうできなくなっちゃったから。



「……あああぁー!!!うあぁー!!!」

久しぶりに子供みたいに泣いたら何だかスッキリした。
大次さんは、なにも言わずにただ、頭を撫でてくれていたみたいだけど。


最後に、ヒミツっていってたの聞こえたよ。

貴方は本当に、どこまでもずるい人だから。私を傷つけてくれない。

私を傷つけて、手放してくれない。

だから私も、また貴方に話しかけてしまうのだろう。




ああ私、

何で、こんなに大次さんが好きで、仕方ないのかな。

こんなに



近いのに、とっても遠い人のこと。


< 76 / 94 >

この作品をシェア

pagetop