SECRET COCKTAIL


「冷たいなぁ、高城さんは。でもめげませんからね、俺」


「勝手にしろ」


なんて言いつつも、雅君はすでにビールを注いで。

多田君の前に、ガツンと音を立てて置いた。



・・・ちょっと乱暴ではあるけども。



「高城さんのツンデレっぷりが堪んない」


「いつデレてんだよ」


なんだかんだ言って、仲が良いような気がするのは気のせいだろうか。


「あ、俺もオムライス」


私が食べているのを見て、多田君が無邪気にそう告げる。


「断る」


「えー、何なら作ってくれるんですか」


「メニューに載ってんのにしろ」


そう言ってバサリとメニューを投げつける。


< 201 / 341 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop