SECRET COCKTAIL
「最高のめぐり合い」
「え?」
「きっと、そういう場所になるようにって、雅弥が付けたんだと思うぞ?」
「そう、なんだ」
素敵な名前だと思った。
あの心地よい空間に想いを馳せる。
雅君が作り出す、あの空間にぴったりの名前だと思った。
なんだか、胸が熱くなる。
あの心地よい空間を作る為に、自分が少しでも関われた事が誇らしく思えた。
ダメだな、私。
自分で決めたはずなのに。
今、堪らなく、雅君に会いたい。