SECRET COCKTAIL


「美來」


「なに?」


「大切にするよ」


「え・・・」


「美來の事を大切にする」


「・・・うん」



なんでだろう。


胸が一杯だ。




雅君の艶やかな瞳に、私が映る。

たったそれだけの事が、堪らなく幸せな事に思える。




「だから、俺の彼女になってほしい」




ああ、もう。


どうしよう。




そうだ、こういう事なんだ。




想いが通じ合ったその先に。


これまでと違う二人の関係があるんだ。



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