強引な彼の求愛宣言!
完全に形勢逆転した私を前に、三木くんがめずらしく悔しそうな眼差しを向けてくる。
「深田さんって。一見おとなしそうなのに意外と強めですよね」
意外ってなにかな意外って。
社会人7年目ともなれば、それなりに社会の荒波にもまれて鍛えられるってもんです。
「ふふー。まあとりあえず、東明不動産さんのWebバンキングの契約書類の件は、たしかに承りました」
「……よろしくお願いします」
最後までなんとなく渋い顔の三木くんを見送り、シュレッダーも終えた私は自分のデスクに戻ろうとする。
と、そこで「深田さん……!」となぜか小声で名前を呼ばながら、結構な勢いで背後からどすんとタックルされた。
思わずつんのめりそうになったのをなんとか耐えて振り向くと、そこには入庫2年目の後輩テラー・白石さんの姿が。
「おおう。どうしたどうした」
「深田さんすごすぎます……! あの三木さんとフレンドリーに会話できるなんて!!」
こそこそ声はおさえつつ、それでも興奮した状態で白石さんは話しかけてくる。
彼女は自他ともに認めるイケメン好きで、けれども実際にかっこいい男性を前にするとうまく話せなくなってしまうというかわいい性質の持ち主だ。
そして例によって、同じ支店で顔を合わせて2年目になるというのに、三木くんとも緊張でまともに会話できないらしく。
「深田さんって。一見おとなしそうなのに意外と強めですよね」
意外ってなにかな意外って。
社会人7年目ともなれば、それなりに社会の荒波にもまれて鍛えられるってもんです。
「ふふー。まあとりあえず、東明不動産さんのWebバンキングの契約書類の件は、たしかに承りました」
「……よろしくお願いします」
最後までなんとなく渋い顔の三木くんを見送り、シュレッダーも終えた私は自分のデスクに戻ろうとする。
と、そこで「深田さん……!」となぜか小声で名前を呼ばながら、結構な勢いで背後からどすんとタックルされた。
思わずつんのめりそうになったのをなんとか耐えて振り向くと、そこには入庫2年目の後輩テラー・白石さんの姿が。
「おおう。どうしたどうした」
「深田さんすごすぎます……! あの三木さんとフレンドリーに会話できるなんて!!」
こそこそ声はおさえつつ、それでも興奮した状態で白石さんは話しかけてくる。
彼女は自他ともに認めるイケメン好きで、けれども実際にかっこいい男性を前にするとうまく話せなくなってしまうというかわいい性質の持ち主だ。
そして例によって、同じ支店で顔を合わせて2年目になるというのに、三木くんとも緊張でまともに会話できないらしく。