その手をぎゅっと、離さないで




ガラッ!!


「はぁっ、はぁっ。」



愛花姫が見えなくなってから走って教室に戻ってきた。




「部活前のウォーミングアップですか?」

「ううん。愛花姫らに絡まれた(笑)」


さっきのことを一通り話すと稚菜は笑い出した。

「ぼんびーかっつーの」



稚菜は怒るとすごく口が悪くなるから…

多分今、怒ってる。



「笑って返すなんて度胸がいいわね桜華♪」

「稚菜の口の悪さには負けるけどねっ!」

「はぁ?!?!?!」





こうやって話す時間…楽しいな。












あれ?そういえば、愛花姫らのところに…








楓華いなかったよね?




いつもならいるはずなのに…



< 10 / 195 >

この作品をシェア

pagetop