その手をぎゅっと、離さないで

まず、観覧車に乗って…

普通に話してたけど…

一番上にくるくらいに告白されて…

で、壁ドンされて…

キスされそうになって…

『光輝っ…!!』

「い、言ってる…」

まるで本当に私が光輝のことを…。

「で、どーなん?」

「え、私はた…」

「あー大輝か」

私が言おうと思ったところで当てられた。

わかってるなら先に言ってほしいよ。

困るじゃんか。

「でもあっちは私のこと嫌いだと思うよ」

多分…。

でも可能性を信じてることもある。

だって大輝、私に色々してくるもん。


もし、それが私に対しての想いなら。

もし、それが復縁したいって想いなら。

もし、それが…。

悪い予感が頭によぎる。

もし男子に『やってこい』と言われていたなら…。

私の反応をからかってるのかもしれない。

「んまでも人の気持ちなんてわからんしな」

確かに…。

大輝がどう思っているかは大輝本人しか知らないか。

そうゆこと、あまり人にいうタイプじゃないし。

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