その手をぎゅっと、離さないで
story2 イジメ
私と大輝が別れてから3日。
付き合った当初私たちは、結構冷やかされていたから別れたことなんてすぐに広まるだろう。
別れた日からだけど…
今日は特に体が重く、いつもより準備に時間がかかった。
でも、明るくいかなきゃ。
ガラッ
「わっかなー!おっはよーう」
「…おはよう桜華。」
「稚菜も聞いたでしょ?」
「え、あ…うん」
「その事はあとでゆっくり話すから、いつも
通りに接してくれたらいいよ」
正直、今すぐサボって話したい。
でもあと10分で一限始まっちゃうし…
「桜華!行くよ!」
さすがっ…。
「うん!!!」
私たちのことは未央にうまく言ってもらってサボることにした。
先生に見つからないようにグラウンドの裏口からでて近くの公園へ入って行った。