その手をぎゅっと、離さないで
その日はサボって2人で私の家に戻った。
お母さんは仕事に行ったから誰もいない。
「ねぇ稚菜。
私、楓華と光輝に相談するよ。」
「うん、ん?
楓華ならわかるけど光輝って…なんで?」
「うん、中学の時からよく相談乗ってくれて
たし。でもまた今度にしようかな」
稚菜がすごくビックリした顔をしてた。
なんか悪いことでも言った…かな?
「あ、そうだね」
その後すぐに楓華にメッセージを送った。
〈to楓華〉
知ってるよね?大輝と別れた。
そして、授業中のはずなのにすぐに返信がきた。
〈楓華〉
大輝から聞いたよ
返信がくると思ってなかったから何て返そ。
〈to楓華〉
諦めれないと思うけど…
諦めれるように頑張るね。
本当は諦めたくないよ。
〈楓華〉
桜華は無理だと思うよ?
…?
それはどうゆうこと?
それからは返信せずに、稚菜とゆっくり家で過ごした。