その手をぎゅっと、離さないで
え、何が何が?
私、今委員会してないし。
帰る相手?
部活ない日はだいたい光輝だし。
「え、やっぱ大輝…?」
「はい!?
って、え……?」
これって…。
まさか…?
「告白だよ」
「えー!!」
「えー!って、嫌なのかよ!?」
想定外…。
告白って…、光輝は私を好きってこと?
嘘…本当に?
信じられない。
どうして…?
もう好きじゃないと思っていた。
本当なら…すごく嬉しい。
「桜華が話あるって言ったから丁度いい機会だな
と思って。
本気だから、俺じゃだめ…?」
え、本気なの…?
信じていいの…?
「私なんか…サバサバしてるし、性格良くないし、
可愛くないし、わがままだし…」
「お前じゃなきゃやだね~だ」
「ばか…」
光輝はそっと手を握ってくれた。
「よろしくお願いします」
そう言うと光輝は照れたように頭をなでてくれた。
そして『一緒に帰るぞ!』と言ってくれた。
――――――今日は私たちの記念日。