その手をぎゅっと、離さないで
なぜかというと…。
あっきーの死因は臓器破損の大量出血によるものだった。
手術中に病態が悪化し、寿命が尽きたと聞いていた。
でも今日、やっと真実が公表された。
手術ミスで誤って臓器を切ってだと…。
なのに、担当医の人は謝りもしない。
ただ、『寿命も寿命だった』としか言わない。
だから私は怒鳴った。
『いい加減にして!あなたのそのミスのせいで
あっきーは死んだ!責任をもって仕事してよ!
あなたのミスせいで苦しんだ人が沢山いるん
だよ!!
あなたに外科医である資格はない…!!』
その言葉に、あっきーママは泣いた。
私も泣いた。
その後、手術ミスであることを世間に公表された。
だが、担当医は謝らない。
お金だけ払って、一度も謝らない。
精神状態がおかしくなり挙げ句の果てには、薬をやっていたと公表。
薬をやっていたから手術中に手が震えていたのか。
多分、体がおかしかったんだ。
私はまた泣いた。
泣いてもあっきーは戻ってこないのに。
そして時が経ち、四十九日の日。
私はあっきーママから手紙をもらった。
茶封筒の中に二枚の、手書きの紙が入っていた。
あっきーの字だ。
そこにはたくさん書いてあった。