その手をぎゅっと、離さないで
☆
受験当日。
冬休みも勉強、勉強、勉強で年が明ける瞬間も勉強をしていた。
試験会場に入るなり、皆無言だ。
知っている人同士で喋っているのかと思ったが、そんなこともなかった。
それのおかげか緊張して手が震える。
『今日受からなかったらもう次はないと思え』と、進路担当の先生からそんなことも言われた。
プレッシャーがかかる。
私はいつもの癖でポケットを探った。
布のようなものが私の手にあたる。
華恋と光輝が一緒に作ってくれたお守りだ。
水色のフェルトで作られた可愛らしいの。
作りは簡単だけど、二人からの思いは受け取れる。
受験前には光輝に会わないことにした。
会ったら離れられなくなるから…。
別れが近づいているかもしれないのに会うことは出来ない。
理由は言っていないが、会わないって拒否した。
『はじめ』の合図で始まりチャイムの音で終わる。
ただただシャーペンの音だけが鳴り響く教室。
受験は皆がライバル、そうだよね。
でも、あれだけやってきたんだから大丈夫。
絶対に大丈夫だから…。
受験当日。
冬休みも勉強、勉強、勉強で年が明ける瞬間も勉強をしていた。
試験会場に入るなり、皆無言だ。
知っている人同士で喋っているのかと思ったが、そんなこともなかった。
それのおかげか緊張して手が震える。
『今日受からなかったらもう次はないと思え』と、進路担当の先生からそんなことも言われた。
プレッシャーがかかる。
私はいつもの癖でポケットを探った。
布のようなものが私の手にあたる。
華恋と光輝が一緒に作ってくれたお守りだ。
水色のフェルトで作られた可愛らしいの。
作りは簡単だけど、二人からの思いは受け取れる。
受験前には光輝に会わないことにした。
会ったら離れられなくなるから…。
別れが近づいているかもしれないのに会うことは出来ない。
理由は言っていないが、会わないって拒否した。
『はじめ』の合図で始まりチャイムの音で終わる。
ただただシャーペンの音だけが鳴り響く教室。
受験は皆がライバル、そうだよね。
でも、あれだけやってきたんだから大丈夫。
絶対に大丈夫だから…。