その手をぎゅっと、離さないで
そうしてアタシたちが付き合いはじめてから7ヶ月が経ったある日…
たまたま彼の部室の横を通ったところで
アタシは聞いてしまった。
『てかさーお前、何股するん?
長野含めて3股ちゃうん?』
『ああ、アイツはまじ最高やわ。
大好き大好きって甘えてくるし!
気づかん稚菜を見てるのもサイコー』
…………っ!!
アタシはその時、失恋した。
その日の夜は泣き続けた。
『明日かっら…どうしたらいいのっ!!』