その手をぎゅっと、離さないで
「稚菜チビだけどどうだった?」
「なっ…も、もちろん。よ、余裕!」
稚菜が頬をふくらませていたながら返してきた。かわいっ。
「フフフ、そう。なら良かったね」
そこから稚菜とぐーたら喋っていたらもうお昼ご飯の時間。
教室に帰って稚菜と2人でご飯を食べていた。
「稚菜ヤバイ。緊張してきた」
お昼ご飯が終わって一発目が女子リレー。
だからお腹いっぱいも食べられないし…
「はっ、何いってんのよ。
この柳下桜華様がすっぽかすなんてあり得
ないからね?アタシが保証する!」
やっぱ稚菜といると安心する。
「ありがとう。元気でてきた!」
「よーし、行きますか!」
「未央!行こ!」
☆
そして女子リレーが始まった。
「―――位置について…
ヨーイ
――――――パーン!!!―――」
「「がんばれー!ぬかせるよー!」」
私も必死で応援する。
今のところ、1位と2位を争いながら走っている。
そして私の出番。
「ラストふぁいと!」
そしてバトンをもらって走り出した。