その手をぎゅっと、離さないで
☆
――――――体育祭が終わり、もう10月。
10月なのにもう肌寒い。
稚菜は1月の頭に引っ越す事が決まったらしい。
「稚菜~。さぶーい。」
「桜華、いたいってば~!」
「えへへ。」
この何気ない会話だって1月からはもうなくなっちゃうんだよね。
「そういえば、10月って湯浅の誕生日しょ?
祝うよね?」
そうだ…
忘れてた。
10月25日は大輝の誕生日。
「…そ、そうだった。
祝っても…いい、のかな。」
大輝と別れてから3ヶ月。
もう赤の他人と言っても過言でない関係ないなのに…。
いいのかな。
「は?何言ってんの!
誕生日祝ってもらって嫌な人いないよ!
桜華が好きになった人だから、そんなこと
は100%無いと思うよ。」
やっぱりまだ諦めれない。
でももしこれが大輝にとって迷惑なら…
ううん。
ネガティブなことばっか考えない!!!
「わかった。まだあと2週間以上あるし心の準
備も整うと思う。送ってみるね!」
って言っちゃったけど…ふあ…ん。
顔に出てたかな?
その感情を読んだように稚菜がにらんでくる。
そんな嫌そうなの…かな?
――――――体育祭が終わり、もう10月。
10月なのにもう肌寒い。
稚菜は1月の頭に引っ越す事が決まったらしい。
「稚菜~。さぶーい。」
「桜華、いたいってば~!」
「えへへ。」
この何気ない会話だって1月からはもうなくなっちゃうんだよね。
「そういえば、10月って湯浅の誕生日しょ?
祝うよね?」
そうだ…
忘れてた。
10月25日は大輝の誕生日。
「…そ、そうだった。
祝っても…いい、のかな。」
大輝と別れてから3ヶ月。
もう赤の他人と言っても過言でない関係ないなのに…。
いいのかな。
「は?何言ってんの!
誕生日祝ってもらって嫌な人いないよ!
桜華が好きになった人だから、そんなこと
は100%無いと思うよ。」
やっぱりまだ諦めれない。
でももしこれが大輝にとって迷惑なら…
ううん。
ネガティブなことばっか考えない!!!
「わかった。まだあと2週間以上あるし心の準
備も整うと思う。送ってみるね!」
って言っちゃったけど…ふあ…ん。
顔に出てたかな?
その感情を読んだように稚菜がにらんでくる。
そんな嫌そうなの…かな?