その手をぎゅっと、離さないで

そして返信はこないままもう4時。
お昼から寝過ごしたせいで全く寝れない。




―――――――――ブ-ッブ-ッブ-ッ―――



「…っんこんな時間に…お母さんかな。」

もうすぐで眠りにつけそうだったのに…。



そしてメールボックスをあけた瞬間…











「……っ!!」





それは大輝からの返信だった。






〈大輝〉
ありがとう!
これからも、よろしくな。











なんで?

なんで?


なんで?なんでそんなに別れを告げた人に、もう結ばれない相手に優しくするの。期待させないでよ。




返信しようと思っても手が震える…。

〈to大輝〉
いえいえ





―――――――――ピッ…―――






送信完了。

大輝との連絡は別れた時っきりだ。
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