その手をぎゅっと、離さないで

イジメ




――――――時が経ちもう12月…

雪はまだ降ってないが寒い。
今年は例年に比べて寒い年なんだとか。





それより…愛花姫からのイジメ?はだんだんエスカレート。



こないだなんか突然…






『桜華ぁ~。臭いから廊下歩かないでくれ
る?あ、あと長野さんもぉ~。においう
つっちゃーう。やだわぁ~』

『あかりん!あたし同じクラスなんだけど!
ガチふ~ゆかぁ~い』


休み時間、稚菜と本を読んでいるといきなり愛花姫のグループがやってきた。



愛花姫はリーダー的存在だから愛花姫の言うことは絶対。


愛花姫グループの4人のうち2人とは同じクラス。
2人はいっけん仲のいい親友同士に見えるが、実は、裏では嫌いあっている。


あとは中学時代仲の良かった子でわたしのところにきた。



私は前このグループの中にいたから…
よくわかります。



本に集中してるふりをしているけど…
前の席の稚菜は愛花姫らを睨んでいる。



『稚菜ちゃん、なぁにぃ~?
私のこと睨んでんの?』

『この世にこんなブサイクな顔の人がいるん
だなって。ついつい関心しちゃった。』





……えっ!?

稚菜が男子に対しての態度と同じ。
これは稚菜が本気でキレてる時だ。



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