その手をぎゅっと、離さないで

そう言うと奴隷は怒ってしまった。


「…え……んか…。」

「なんて?」

震える声。
私、そんなに悪い事言っちゃったかな。


「お前には関係ないから!
これは私が選んだ道!だから首つっこまな
いで!もういい。」





そういって奴隷は帰って行った。

私も自分の席に帰った。


「あの奴隷に申し訳ないこと…しちゃったかな。」

「いや、あいつらにはもっとしなきゃ。」

「でも…仕返しは良くないじゃん。」







本音。仕返しはしたくない。

どうせまた自分に返ってくるだろうし。

だから私は愛花姫たちが今楽しんでいるけど、いずれそんなの不幸な人生を歩むに決まってる!




「桜華はいい子だなぁ~!
アタシは引っ越すからいくらでもできるよ
!逃げたって思われてもいいし。」

「稚菜が悪者になるのは…
それはそれで、嫌だよ。」

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