その手をぎゅっと、離さないで

―――――1学期――――――――――――




私は中学でよく一緒にいた愛花姫と、他4人と一緒にいた。

私はE組、愛花姫はB組で他の子たちは一緒になった子もいた。

イツメンでもこの5人でいることは少しだけ。他にも2.3人、今で言う奴隷になっている人達と一緒にいた。




そして私はその時から大輝と付き合っていて一緒に帰ったりしていた。
大輝はシャイだからあまりみんなにからかわれたりするのは嫌だったらしいけど。






―――異変に気づいたのは5月のこと。

いつもなら私のクラスまで来る愛花姫がたまにしか来なくなった。

丁度、クラスメイトの人と仲良くなったから特に嫌な気はしなかった。




そんなことがあって私は休み時間を教室で過ごすことが多くなった。









―――そして7月のある日…。


私が美術室から教室に向かっている途中、愛花姫たちがいたので手を振った。
ちょっと気まずかったけど笑って振り返してくれた。

しかしその直後、聞こえた。


『桜華、最近調子に乗ってない?
見てみて!スカート短すぎじゃね?』

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