その手をぎゅっと、離さないで



愛花姫は陰口で言ったのかわかるように言ったのかはわからないけど、私の耳にはしっかりとはいりこんできた。

ちょうど夏スカートは近所のお姉ちゃんからのおさがりだったから短かったのかもしれない。

だけどその時の私には無視して進むしかなかった。




7月は色リの打ち合わせがよくはいっていたから大輝と一緒に帰ったのは7月は1回だけだった。


さらに愛花姫たちとも話さなくなった。

話す時は愛花姫が1人で暇な時のみ。

1人でいるのが嫌だから使われてたみたい。







―――そして夏休み。


私は大輝と夏祭りに一緒に行く約束をしたけど…


私は大輝にドタキャンされて、結局行かなかった。

噂で聞いたけど大輝は…


友達とお泊まりしていたらしい。



それからかな?大輝とあまり話さなくなったのも…。



前はもっと連絡取り合っていたけど、夏祭りが終わってからさ1週間に1回するかしないか。

私から送っていたことが多かったけど、もう嫌になって送る気にもならなかった。




< 46 / 195 >

この作品をシェア

pagetop