その手をぎゅっと、離さないで


「稚菜~!!
部活の一環で雪かきしなきゃいけないから
今日は早く行かなきゃ行けないから今日は
一緒に行けない。ごめん!帰りはいつもの
場所で待ち合わせで!」

「わかった。待ってるね~。」




あと1週間で冬休み!
初雪が降ったあの日から2.3日間で雪がたくさん降った。

部活も室内錬が中心だし…

雪かきなんて外で鍛えれるビッグチャンス!

急いで部室へ向かった。



すると声をかけられた。




「おい柳下。まじで調子のんなってぇ」


――――――愛花姫だ。


「同じクラスとかまじ迷惑~!
学校くんな~。とりゃっ!」

「いたッ!!!」




陸上部の部室に行くにはテニスコートの隣を通らなければならない。


だけどなんで?

いつもコートに顔を出すのが遅い愛花姫たちがもういる。



愛花姫と同じクラスの子が雪玉を投げてきた。

今日の雪は氷に近いくらいカチカチ。
だからものすごくいたい。


「アハハ~!今日は長野と一緒にいないん
だぁ~。まぁあんな性格悪いヤツと一緒に
いるお前もどぉかと思うよ~?」



……………………


「どうしちゃったのぉ~?
あ、やっぱり桜華も長野のこと性格悪だと
思ってんだぁ!」



「…いい加減にして!
私のことを言うのはいいけど稚菜はまきこ
まないでよ!」

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