その手をぎゅっと、離さないで
「あっははぁ〜!盗撮写真ゲットォ〜!
あぁ〜でもスカートで隠れてるやぁ。」
ありえない…。
今日は女の子の日だから無駄に立ちあがるわけにもいかないし…。
「あーあ。こんな出来じゃダメだぁ。
……………ウフフフ!」
コソコソ話しているからまた何かされそう。
だけど早くしたいのに体が震えて思うように動けない…。
立ち上がった次の瞬間…
――――――バッシャーン!!―――
「つめたっ…」
滝のように上から水をかけられた。
「あっははぁ!これでまぁいいんじゃね?
あとは、よっと!これもあーげる♪」
「…いたっ!」
モップもうえから投げつけられて、頭に当たった。
「あ〜あもう終わり。皆、教室戻ろっか!」
もう次の授業始まるのか…。
こりゃ、次の授業は出れないや。
稚菜に連絡しておこう。
ケータイを取り出したが、濡れていてメッセージを送ることは出来たけど、一部機能が使えなかった。
「あ〜。どうなるんだろ。」
冬だしこのままだと寒いから保健室に向かった。
はぁ…。
ため息しかでない。