その手をぎゅっと、離さないで
アタシは今日失恋した。
吉岡のことをキッパリ諦めれた訳じゃない。
けれど今日で恋愛に対していいけじめがつけれるだろう。
アタシの本当の出身地は京都。
何度も引越しを繰り返していたけれど、関東にいることが長かったから標準語の喋りになった。
あっちに戻ったら幼稚園が同じだった幼なじみがいる。
またあっちでもいい恋ができればいいなって思った。
それも吉岡のおかげ。
恋することがこんなに楽しくって、毎日がガラッと変わったようだった。
恋愛なんて苦しむだけ。
アタシの恋愛観を変えてくれた吉岡に感謝しなきゃ…!
――――――ピロリロリロリン♪―――
「あ、桜華…」
〈桜華〉
冬休み、光輝と稚菜と私で遊ぼうよ(´∀`)
稚菜も光輝に感謝とか話したいことあるでしょ?
最後だし!
「…桜華……」
桜華は本当に気をきかせてくれていい友達だ。
アタシがしたいこともわかってくれてる…。
本当にいい友達を持ったよ。
桜華は自分がいじめられているからアタシに気を使ってあまり関わらないようにしてくれていた時があったと思うけど…
桜華は本当にいい子だからそんな子がいじめられるなんておかしいと思う。
愛花姫たちのしていることはおかしい。
だから冬休みにそれもかいけつしておきたいな。