その手をぎゅっと、離さないで


「お待たせー!
はぁ、光輝が寝坊するから叩き起こしてき
てやったよ…!全くもう」

「アハハ、吉岡も試合終わりの次の日だから
じゃない?
しょうがないって(笑)」


アタシは今、光輝、桜華の3人で今から公園に行く予定。

「げ!もう、3時…!?」

「吉岡、2時間も遅刻ですね!」

「まぁ、いつもの公園行こっか〜」


こうしてアタシたちは''いつもの''公園へ向かった。

あとから知ったけれどこの''いつもの''公園は、光輝と桜華がよく来ていた公園らしい。



「あ、私コンビニ寄ってくるね〜
先に公園行ってて!」

「気をつけて〜」

アタシと吉岡の二人になってしまった。

特にきまずいことはないけれど…

振られたばっかじゃちょっと話しにくい…かな?

――――――ピロリロリロリン♪―――

「ん?あ、長野ちゃんか。」

「あ、アタシだ。」

声が重なってしまって二人とも笑ってしまった。


〈桜華〉
二人きりのうちに言いたいこと言っておきなよ☆

追伸>>
コンビニでお菓子とジュース色々買うから何がいい?
光輝にも聞いてみて〜



二人にさせたのはそういうことだったんだ。
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