その手をぎゅっと、離さないで


「おまたせ、稚菜ちゃぁ〜ん!」

今日はアタシ、愛花姫の2人デス。

なぜこの2人かと言うと…

アタシが話の決着をつけておきたかったから。

「年明け早々、しかも夜に用事ってなぁに?」

「アタシから言いたいことがあるの。
聞いてほしい」

愛花姫は意外にもすんなりと頷いてくれた。

「愛花姫たちがやってきたことは間違ってる。

アタシは自身は別にいいんだけど…
桜華は水もかけられ、氷も投げられ…

今さらだけど…
愛花姫たちがしてきたことは間違ってる。

あやまれとは言わない。

もう繰り返さないで!」



言いたいことは言えた。

あとは愛花姫次第…

だけど期待を裏切るように愛花姫は言い放った。


「謝ったのにダメなわけぇ?

第一、稚菜ちゃん引っ越すんでしょ?
だから関係ないじゃーん

桜華が言うならわかるけどさ」

確かに愛花姫の言う通り…

「…桜華もそう思ってるよ……。

いじめられた本人だよ?
いじめた奴らにはわかはないだろ!?」


やばっ。

愛花姫怒ってないかな。

いつものノリで怒ったら口調変わっちゃった…。



「ふふふっ、これからのことは桜華からメール
かなんかで聞きなさい。

それじゃあねぇ〜、お元気で〜!」
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