その手をぎゅっと、離さないで
☆
今日は引越し当日。
冬休み最後の日なのに…
桜華や未央、クラスの子まで見送りに来てくれた。
皆からは色紙もらったり、連絡先交換したりした。
桜華からは…
ピンク色のブレスレットを貰った。
アタシ、前に『形に残る物を貰っても、思い出して悲しくなる』って言ったことがあったけど…
もうアタシ、成長したってことかな?
桜華と離れて悲しい。
けれど、これがあれば近くにいる気がして…
「稚菜、そろそろ行くわよ。
友達に言いたいことがあるなら今のうちよ」
そろそろ…か。
アタシもひとりひとりにメッセージを書いた。
クラスの子は来てくれると思ってなかったから桜華や未央に渡してもらおうと思っていた。
「アタシからも手紙デス!
ただーし!家に帰ってから読んでね。
皆、本当に今までありがとう。
また帰ってきたら言うね!」
皆…
泣いてくれている。
あの子は体育のチームが同じだったな。
この子はたまに好きな漫画の話で盛り上がったよね。
アタシの周りにはたくさんの人がいたんだね。
「んもー!稚菜泣いてるし〜!」
「アハ!未央もじゃんっ!
てか皆もっ…」
今日は引越し当日。
冬休み最後の日なのに…
桜華や未央、クラスの子まで見送りに来てくれた。
皆からは色紙もらったり、連絡先交換したりした。
桜華からは…
ピンク色のブレスレットを貰った。
アタシ、前に『形に残る物を貰っても、思い出して悲しくなる』って言ったことがあったけど…
もうアタシ、成長したってことかな?
桜華と離れて悲しい。
けれど、これがあれば近くにいる気がして…
「稚菜、そろそろ行くわよ。
友達に言いたいことがあるなら今のうちよ」
そろそろ…か。
アタシもひとりひとりにメッセージを書いた。
クラスの子は来てくれると思ってなかったから桜華や未央に渡してもらおうと思っていた。
「アタシからも手紙デス!
ただーし!家に帰ってから読んでね。
皆、本当に今までありがとう。
また帰ってきたら言うね!」
皆…
泣いてくれている。
あの子は体育のチームが同じだったな。
この子はたまに好きな漫画の話で盛り上がったよね。
アタシの周りにはたくさんの人がいたんだね。
「んもー!稚菜泣いてるし〜!」
「アハ!未央もじゃんっ!
てか皆もっ…」