その手をぎゅっと、離さないで
「22番っと」
真ん中辺りの席だ。
静かな班がいい…な……って!?
「「よっ!」」
よりによって…この二人となるとは…
「柳下、やっぱ僕と腐れ縁なんやわ!」
「桜華のことさんざんいじってやる」
「桜庭…、光輝…うるさいやつばっか!」
女子は安定の明るさの子が多かったから良かった。
「修学旅行の班行動はこの班だから、仲良く
できるように!
知っていると思うが5月の終わり頃だ」
げ、それならもっといい班が…
―――この時の私はこう思ってたのだ。