コミュ障でも恋がしたい。

第1章 始まりの予感


小さい頃から私は人より喋ることが少し苦手だった。



だがもちろん友達はそれなりにいた。男の子とも私なりに普通に話していた。



しかし、私は中学に上がり、段々と口数が減り、人とあまり喋らなくなてなった。



そして、属にいう「コミュ障」というものの仲間入りをしたわけだ。



今日、私は華の高校生になる訳だが、恋愛以前に友達が出来るかが何よりも心配だ・・・・・



確か、手に「人」という字を10回書いて飲めば緊張しないという。


人、人、人、人・・・・・・・・・・



「・・・・・い・・・・・れ・・い・・・・・っみれい!!」



・・・パチッ



『あ・・・・・れ・・・・・?夢・・・・・?』


目を擦り、開けてみれば瞬時に見えたのは私の部屋の天井。



「もう!!なーに寝ぼけてんの!?ほらっ!今日は入学式だよ!起きろー!!」



そう大声でモーニングコールをしているのは明日香。私の幼なじみであり、親友だ。



・・・・・て、いうか・・・今の夢・・・・・??なんか現実味があり過ぎて気持ち悪い。昨日思ってたことと全く同じだし・・・・・!考えすぎて遂に夢にも出てきたか・・・・・。とほほ……

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