OLの私が高校生に恋をしたッ⁈





深々と降りしきる雪の中



掌を空に向けるとふわりと乗っても




私の体温ですぐに溶けてしまう



なんだか・・・寂しいっ



「雪を・・・そのまま残せたらいいのになっ」




初めて綾斗くんと見た雪




記念に、残せたらいいのにっ・・・




そう考えて一人、切なくなっていると





「ぷっ、なんか子供みてぇ」




「なっ?!//だってっ」




笑われたことは恥ずかしいけど




でも、綾斗くんの可愛い笑顔にきゅんんっと心がトキメク




「綾斗くんは綺麗だと思わないっ?」



足を止め、そう聞くと




「・・・うん。綺麗」



真っ直ぐに、私を見て




答えてくれて




それはまるで



自分が言われてるみたいで・・・



「美雪さん・・・?」



「へっ、あっ・・・」



「何?自分が言われたと思った?」




そう言いながら口角を上げ、ニヤリと笑う綾斗くん



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