Savior-社長は救世主-
『週末、実家に行くから。その時に全部話すから…だから何もしないで』
お父さんは何かあるんだと理解してくれ
わかった、と言って電話を切った
3週間…
もうこれ以上は無理だと理解した
スマホをポケットに入れ
自分の席に戻る
チラリと二つの視線が感じた
社長と…優さんだ
言うつもりですよ?
けど、今話したら
昼休みだけじゃ足りない気がする
午後イチに社長はキャリアの担当者と
打ち合わせがある
けど…視線が痛すぎる
カップのコーヒーを飲み干し立ち上がる
『優さん、今日お伺いしてもいいですか?久しぶりに藍さんの手料理がたべたくなりました』
「…あ、え。うん、大丈夫。藍に連絡入れておくよ」
『社長と二人分、お願いします。社長?今日は定時で上がりましょう』
「あ、あぁ、わかった」
二人の了承を貰い
カップを持ち、簡易のキッチンへ向かった