Savior-社長は救世主-
7
「……信じられない」
うん、私も信じられないです
食事が終わり、
社長と優さん、藍さんに
父からの話をした
嫌な顔をして、呟いた藍さん
社長と優さんは難しい顔をしていた
『土曜日に実家へ行って説明してきます』
折角、社長が出かけようと言ってくれたのに申し訳ない
楽しみにしていた分、憂鬱だ
「絢斗、動く?」
優さんが社長に聞いている…が
動くとはなんだ?
優さんと社長を交互に見る
「……そうだな、念のために動くか」
だから、動くとはなんだ?
藍さんを見ると、何故か頷いている
…え?
まさか知らないのは私だけ?
『あの、動くって何ですか?』
「小森、実家には俺も行く。俺から説明するから」
はあっ?
いやいや、雇い主だからと言って、そこまでしてもらう義務はないでしょ
だけど、優さんも藍さんも
そうしなさい、と…断れなかった