Savior-社長は救世主-
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眠れない…
全く眠れない
明日、和弥に会うと思うと…
寝返りを打ちたいけど
同じベットに寝ている社長を
起こしてしまいそうで…
静かに起き上がる
社長を起こさないように寝室から出た
何か飲もうかな…
水?…お茶?お酒にしようかな…
缶ビールに手をかけようとしたら
後ろから手が伸びてきた
「今の時間からはダメ。今ホットミルクを作ってあげる」
『社長…、起こしちゃいました?』
「いや、全然」
社長は二つのカップを取り
牛乳と砂糖を入れてレンジに入れた
『社長……、いろいろありがとうございました。私、どうやって恩返ししたらいいか…。何から何まで…』
「気にするな、恩返しなんてしなくていいんだ」
そう言ってレンジから出したカップを一つ私に差し出す
温かい…
手に取るカップは丁度いい温かさ
やはり社長は…優しい…