Savior-社長は救世主-

8


眠れない…
全く眠れない

明日、和弥に会うと思うと…
寝返りを打ちたいけど
同じベットに寝ている社長を
起こしてしまいそうで…

静かに起き上がる
社長を起こさないように寝室から出た


何か飲もうかな…
水?…お茶?お酒にしようかな…
缶ビールに手をかけようとしたら
後ろから手が伸びてきた


「今の時間からはダメ。今ホットミルクを作ってあげる」


『社長…、起こしちゃいました?』


「いや、全然」



社長は二つのカップを取り
牛乳と砂糖を入れてレンジに入れた



『社長……、いろいろありがとうございました。私、どうやって恩返ししたらいいか…。何から何まで…』


「気にするな、恩返しなんてしなくていいんだ」


そう言ってレンジから出したカップを一つ私に差し出す


温かい…
手に取るカップは丁度いい温かさ


やはり社長は…優しい…
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