Savior-社長は救世主-
やはり先ほどのおじさんは
私の父親だった
けど、私には記憶がない
離れて暮らしていると教えてくれた
私のおとうさん、という人は
家族のこと、私の生い立ちを
話してくれた
が、あまりピンとこない
2日間、病院で検査とカウンセリングをし、私は退院した
私はどこへ帰るのかと不安になったが
父にも、病院にも彼が話をしてくれた
彼は私が働く会社の社長さんだと言うが
社長さんが社員一人のために
こんなに時間を割いていいのだろうか、と不思議で仕方がなかった
「社長さん?これって、いつになったら外せますか?」
入院中、ずっと首に巻かれた包帯
怪我をしたのかと思ったが
どうやら違うらしい
1度、シャワーを浴びた時に
自分で外そうとしたら
看護師さんに怒られた
まだ医者からの許可が下りていないと言っていた