Savior-社長は救世主-
「んー…マンションに帰ったらかな?」
マンション?
私はマンションに住んでいるのか?
『あの、私って…』
「小森、マンションに着いたら…ちゃんと話すから」
社長さんは私が何を聞きたいのか
わかってくれてるようだ
私は社長さんの言う通り
何も聞かず、助手席に座っていた
それにしても…
この車、すきだなー
『いいな、この車』
何気に言った言葉を
社長さんは拾ってくれる
「ああ、小森は好きだって言っていた」
そうなんだ、
…社長さんにそんな事を言ってたんだ私
ゔっ…
頭が痛い…
どうしてこうなったんだろう
けど、考えようとすれば
更に頭が痛くなる
こめかみを押さえながら下を向く
「小森?」
社長さんの問いかけにも答えられないでいたら、
私の手をにぎる社長さん
「大丈夫だ、心配するな」
なぜだろう、
社長さんの言葉で痛みが和らいだ