Savior-社長は救世主-

小森がいる時はもっと綺麗だった


社長さんの席だろう机の上は
山のような書類に
飲みかけのカップ
捨てるだろう、クシャクシャの書類


多分、私が世話を焼いていたんのだろう
なんだか、想像がつく
そして、私の席は綺麗に整頓されている
座ってみたけど…


ここで仕事していたのか、と
椅子でクルクル回る
社長さんの席を見れば、
社長さんも椅子に座り、何かを見ていた


…あれ?
これ、見た事あるかも…



【馬鹿高い外車に乗る】
誰かが笑いながら言っている記憶…



『ランボルギーニに乗るっ!』


思いっきり声を大にして言ってしまい
社長さんは驚きながらも
私を嬉しそうに見ている



「思い出した?」


『はい、あ、けどそれだけです。あとはまだ…』


と、社長さんの席の横にあるドアが目に入った



ドクン…っ、
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