Savior-社長は救世主-

離れていく社長の顔
その時、ようやく私は
キスをされたのだと気がついた


カーッと顔が赤くなるのがわかる
そんな私を見て、フッと笑う社長


「すげー、真っ赤」


『あ、当たり前ですっ!』



そして、また近づいてくる社長の顔
避けようとすれば避けれる
嫌と言えば言える

けど、私は社長のキスを受け入れる
そして、社長のクビに腕を回した


やっぱり私は社長のこと、好きだ
何度もキスを交わし
息も乱れ始める


好きだと言われた私は
社長に自分の気持ちを伝えていないことに気がついた


離れた社長の唇がまた触れようとした時


『待ってっ!』


ようやく言えた一言に
社長はキョトンとしている


『あ、あのですね…』


改めて言おうとすると
なかなか言えずに、モジモジしてしまう
< 167 / 204 >

この作品をシェア

pagetop