Savior-社長は救世主-

信じられないっ!
あの時、そんなことしてたなんてっ!

そんなこと知らずに
この3年会社のために、社長のために
頑張ってきたのにっ!


「こもりー?怒らないでよー」


はい?
誰が怒らせたんですか?
本当、信じられないっ!

プンプン怒ってると車が停車した
え?と、外に目をやる


『…け、警察?』


「ん、刑事さんに事情聴取したいって言われてたんだけど、記憶が戻らないと無理だからって断ってたんだ。戻ったからさ…ケリつけよう」



あの日の事を話さなきゃダメだ
そんなのわかっている
けど、思い出すのは…嫌だ


「大丈夫だ、俺が付いているし…これからも先ずっと、ずーっと一緒にいるから」


だから、終わりにしよう


終わりに?
…うん、終わりにしたい
頷いた私の額にキスをして
行こう、と車を降りた
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