Savior-社長は救世主-
『んーっ、お腹すいたー』
両手をあげ大きく背伸びをした
警察なんて、来たことがないから
なんだか緊張しちゃった
刑事さんに聞かれたことに答えただけ
優しい女性の刑事さんだったから
聞き方も遠回しに
オブラートに包んで聞いてくれた
あの診断書は既に警察の人は知っていて
あとは大河さんにお願いすることにした
和弥は…どうなるのか不安だ
仮にも好きだった人
暴力とかなければ、結婚していただろう
「飯でも食いに行くか?」
『うん!あ、イタリアンがいい!』
「…もしかして、兄貴の店?」
もちろん、というと社長はため息をつく
たまには別のものを私と食べたいらしい
社長のお兄さんの店、
結構気に入ってる
お店の雰囲気も料理も…
そして、何より
プレートでもお兄さんとのやり取りが好き
もし、今日も何か書かれていたら
伝言を頼もうと思うくらいだ