Savior-社長は救世主-
「これだけか?」
ダンボール2つ
意外と私の荷物って少なかった
本当はまだ私物はある
けど、和弥との思い出が詰まっていて
だから、サヨナラだ
『はい。あとは業者さんと不動産屋さんにお任せしてあるので、大丈夫です』
本当にサヨナラだ
二度とこのアパートには戻らない
そして、和弥との思い出も…
丁度良く、不動産屋さんと片付け業者さんが来てくれて、鍵を渡し
私と社長はアパートを後にした
車に乗り込み、社長はエンジンをかけた
「少しドライブして帰るか?」
走り出した車
私はシートな身体を預けて
流れる空を見ていた
「眠たかったら寝てていいから」
相変わらず優しい社長
今日は色々あり過ぎた
『社長?』
んー?と返事をし
私の頭をポンポンと叩いた
少し寝ます、
私はそのまま目を閉じた