Savior-社長は救世主-

「これだけか?」



ダンボール2つ
意外と私の荷物って少なかった

本当はまだ私物はある
けど、和弥との思い出が詰まっていて
だから、サヨナラだ


『はい。あとは業者さんと不動産屋さんにお任せしてあるので、大丈夫です』



本当にサヨナラだ
二度とこのアパートには戻らない
そして、和弥との思い出も…


丁度良く、不動産屋さんと片付け業者さんが来てくれて、鍵を渡し
私と社長はアパートを後にした


車に乗り込み、社長はエンジンをかけた
「少しドライブして帰るか?」


走り出した車
私はシートな身体を預けて
流れる空を見ていた



「眠たかったら寝てていいから」



相変わらず優しい社長
今日は色々あり過ぎた


『社長?』


んー?と返事をし
私の頭をポンポンと叩いた


少し寝ます、


私はそのまま目を閉じた
< 181 / 204 >

この作品をシェア

pagetop