Savior-社長は救世主-
けど、私と違い社長のはバカかと
呆れた顔をしている
「俺は俺。兄貴も姉貴も結婚相手は自分で決めている、だから俺も好きな相手と結婚する。それがこもりなわけ」
『で、でもっ!』
それでも、やはり不安だ
政略結婚とまではいかないが
相応しい相手がいるんじゃないかと思う
けど、だからと言って
社長と別れたいわけでは無い
「澪、俺が結婚したいのはお前だけ。それはちゃんと伝えたし、あっちも理解してくれているから、結婚の話も進めているし、パーティーにも来いって言っているんだ、何も心配する事は無い」
だろ?と目玉焼きを頬張る社長
そう言われたら、何も言えない
結婚したいのは私だけと言ってくれた社長の言葉が私の不安を消してくれた
「週末、実家の帰りにドレス見に行こう」
社長の話だと、たまにこういうお誘いがあるらしい
やはり、とんでもない相手と結婚するんだと実感した