Savior-社長は救世主-
「こもりー、寝るぞー」
いつもの癖、だろう
私達は相変わらず
「こもり」『社長』と呼び合う
たまに社長は「澪」と呼んでくれるが
これまた恥ずかしい
それをわかってか、使い分けをしてくる
『はーい』
こうやって寝るのも久しぶりだな、
明日も仕事だけど
久しぶりにゆっくり眠れるだろう
リビングの電気を消し
寝室に入ると、社長は何故か
ベットの上で正座をして待っていた
なにごと?と思いながらも
私も社長の向かいに正座をしてみた
『どうしました?』
ほんわか優しい灯りだけ
なんだか緊張してしまう
『こもり、今日こそするぞ』
社長の言葉がよくわからな私
寝るぞ、の間違いじゃなくて?
ポカンとする私に社長は呆れ顔
「こもり、俺はお前を抱きたい」
はっきり言われた事で
無いと思っていたコトに緊張が走る